治療を担当した国際患者さんのストーリーが公開されました
7/1/2026
このたび、日本での治療を希望され、私のもとで手術を受けられた国際患者さんとご家族が、自らの治療経験を綴ったストーリー「God's Guidance Through Our Daughter's Pituitary Brain Tumor Surgery」 が、ソーシャルメディアで公開されました。
※ご本人・ご家族の許可を得たうえで、本サイトにも転載しております。 画像をクリックすると拡大表示されます。








































本症例は、視神経や重要な脳血管に近接する、非常に複雑な脳下垂体大腺腫に対する治療でした。
他国では手術が困難と判断されていた症例でしたが、患者さんとご家族は希望を失わず、これまでの私の手術経験や治療方針を知ったうえで、日本での治療を希望され、来日されました。
2026年1月6日、私は主治医・主執刀医として、6名の専門医からなるチームとともに、約10時間にわたる摘出手術を行いました。
手術では、開頭による脳神経外科的アプローチと、鼻から到達する内視鏡的経鼻アプローチを組み合わせ、視神経や重要血管の温存に細心の注意を払いながら、腫瘍を丁寧に剥離・切除しました。
複雑・困難な腫瘍であるほど、求められるのは技術だけではありません。
正確な判断力、繊細な手技、先を見通す力、そしてチーム全体の集中力が必要になります。
本症例は、脳神経外科医としての経験と技術、そして患者さんを守り抜く責任の重さを改めて実感する手術でした。
術後には、先進的な定位放射線治療装置であるZAP-Xによる治療も行い、患者さんは無事に一連の治療を終え、帰国されました。
今回、患者さんとご家族がご自身の治療経験を一つのストーリーとしてまとめ、世界へ向けて発信してくださったことを、医師として大変嬉しく感じています。
困難な治療を乗り越えた歩みは、同じ病気に悩む方々にとって大きな希望となり、私自身にとっても、これからの医療に向き合う大きな励みとなります。
医療に国境はありません。
患者さんの希望もまた、国境を越えるべきものです。
このストーリーが、世界のどこかで同じような病気に悩む方に届き、早期診断と適切な治療につながるきっかけとなることを願っています。
これからも、国際患者さんを含め、一人でも多くの患者さんが元気を取り戻せるよう、複雑な症例にも真摯に向き合い、誠実に医療に尽力してまいります。
脳神経外科専門医
脳腫瘍・頭蓋底手術専門医
渡邉 健太郎
2026 © Kentaro Watanabe
