第6回 頭蓋底カダバーコース(FKUI)を主催しました

5/14/2026

2026年4月29日から5月2日にかけて、インドネシア大学医学部(Fakultas Kedokteran Universitas Indonesia:FKUI)神経外科学教室にて、「第6回頭蓋底カダバーコース(6th Skull Base Cadaver Course)」を主催いたしました。

本コースは、私と東海大学医学部 脳神経外科の野中洋一准教授が、コースディレクターとして企画・運営を行っている国際教育プログラムです。

今回、私は「海綿静脈洞の解剖学(Anatomy of Cavernous Sinus)」のセッションを担当しました。海綿静脈洞周囲は、内頸動脈や眼球運動神経など重要な神経・血管構造が密集する、頭蓋底手術の中でも特に難易度の高い領域です。

解剖の立体的な理解なくして、安全な手術は成立しません。カダバーを用いたハンズオン形式のトレーニングは、その習得において極めて有効な教育手法であり、参加者とともに実際に手を動かしながら、海綿静脈洞周囲の微細解剖を詳細に確認し、頭蓋底手術に必要な解剖学的知識と手術アプローチについて指導を行いました。

コースを重ねるごとに、参加者の技術レベルや学習意欲の高まりを実感しており、アジア地域における頭蓋底外科教育の着実な発展を、野中准教授とともに見届けられることを大きな喜びとして感じています。

また、これまで米国・デューク大学にて福島孝徳教授のもとで研鑽を積み、さらにフランス・ラリボワジエール病院においてFROELICH教授のもとで留学・研究を行うことで培ってきた世界水準の頭蓋底外科技術と知見を、こうした国際教育の場で還元できることを外科医として大変光栄に感じています。

今後も、本コースをさらに発展させながら、国境を越えた教育・技術交流を通じて、アジア全体における脳神経外科医療の発展および患者医療の質向上に貢献してまいります。

最後に、本コース開催にあたりご協力いただいたFKUI神経外科学教室ならびに、ご参加いただいた先生方・関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。